アヤ
能代市文化会館で「能代おもしろ映画祭り」が開催されるみたいです!
第7回能代おもしろ映画祭り
マスク着用をお願いします。
上映スケジュール
能代市文化会館 中ホール
【開催日時】
2023年7月29日(土)
2023年7月30日(日)
【住所】
〒016-0842
秋田県能代市追分町4-26
能代市文化会館 7月29日(土)上映内容
【入場料】
1本:500円
2本以上:1,000円
(4本立て)
全席自由・一日券
※高校生以下:当日1日券300円
10:00〜11:48(108分) 独立愚連隊
成瀬巳喜男、マキノ雅弘らに師事した岡本喜八は、デビュー作『結婚のすべて』(1958)で斬新な娯楽映画の旗手として注目され、翌年『独立愚連隊』を世に送る。太平洋戦争末期の北支戦線を舞台に、独立愚連隊と称する前線の哨隊で命を絶った弟の死に不審を抱いた元軍曹が、従軍記者に扮して部隊に潜入、事件の背後に潜む上官の不正を暴きだす。シナリオ作家協会賞を受賞した自作の脚本をもとに、西部劇のエッセンスをパロディとして活かしながら、日本映画の伝統には見られない活劇調の戦争映画を作り上げた。終戦時に予備士官学校に籍を置いていた岡本の戦争に対する屈折した思いが、アクション映画の意匠から滲み出てくる。バタ臭い魅力を放つ佐藤允を主役に、各々の俳優がユニークな役どころを演じ、痛快な娯楽作を盛り立てている。
13:00〜15:37(157分) 日本のいちばん長い日
1945(昭和20)年8月14日正午、御前会議によるポツダム宣言受諾の決定から、翌日正午の天皇による玉音放送にいたるまでの一日を描き、「大宅壮一編」として出版された半藤一利のノンフィクションを原作に、東宝35周年を記念する作品として映画化。橋本忍の脚本を得て、岡本喜八監督が日本映画界を代表する男優陣総出演ともいえるキャストを、メリハリのある演出でさばき、日本映画史に一ページを画する大作に仕上げた。天皇による詔勅の文面が決定されるまでの前半は、陸相と海相とのやりとりに見られる緊迫した言葉のドラマを軸に展開され、後半は一転、終戦を阻止しようとする陸軍青年将校らによるクーデター計画を中心に、厚木航空隊、横浜警備隊の動きを絡ませながら、怒涛のようなテンポによる活劇が繰り広げられる。天皇が詔勅を録音するシーンと厚木基地での出撃場面のカットバックなど、戦中派である岡本のやるせない思いが細部にまでしみわたり、先の見えない国難に戸惑う者たちの心情が観る者の胸に迫ってくる。「キネマ旬報」ベストテン第3位。
15:55〜17:45(110分) わが青春に悔いなし
黒澤明監督の戦後第一作。モデルとなったのは京都大学の滝川事件(1933)ゾルゲ事件(1941)だが、後年の男性中心の黒澤作品に比べるとやや異質な感じを与えるのは、女性が主人公である点であろう。ファシズムの圧力に屈し野に下った大学教授の娘で、戦時下のさまざまな苦境にも屈することなく生きていく堂々たるヒロインとして、原節子が後の小津安二郎作品とは違った魅力を発揮している。脚本の久板栄二郎はプロレタリア演劇の中心的存在として活躍していた劇作家で、彼と組んだところに当時の黒澤監督の姿勢が表われている。ともあれ、戦後の「新しい時代」の高揚の中で制作されたことが良くわかる作品である。本作は、1946年3月から始まった東宝争議の第二次争議中に、日活系の劇場を使って封切られた。「キネマ旬報」ベストテン第2位。
18:05〜19:55(110分) 暁の脱走
肉体派文学を提唱し、一世を風靡した田村泰次郎による人気小説「春婦伝」を、監督デビュー3作目の谷口千吉が映画化した戦後反戦映画の代表作。敗戦間近の中国戦線で激しい恋に落ちた上等兵の三上(池部良)と慰問団の歌手・春美(山ロ淑子)は、敵の捕虜となって送り還されてくる。二人を迎えたのは数々の汚名と上官の嫉妬。軍曹の助けを借り、部隊からの脱走を試みる二人に、残酷な結末が待ち受けていた。谷口と黒澤明が共同で執筆した初稿シナリオは占領軍の検閲官により何度も書き直しを命じられ、難産のうえに完成を見た作品であったが、満洲映画協会のスター「李香蘭」として活躍していた山口をはじめ、中国で捕虜になった谷口、中国戦線に従軍していた池部、田村と、外地での体験を持つスタッフ・キャストの結集により、日本軍の非人道的な階級制度を激しく糾弾する野心作となった。「キネマ旬報」ベストテン第3位。翌年のカンヌ映画祭へ日本からの正式作品として出品されるとともに、香港および東南アジア諸国に輸出され戦後初の日本映画である。
能代市文化会館 7月30日(日)上映内容
【開場】
9:15
【入場料】
前売券:600円
当日券:800円
高校生以下:当日1日券300円
(2本立て)
全席自由・一日券
9:45〜11:15(90分) 若い人
石坂洋次郎の原作小説の三度目の映画化。私生児である江波恵子(吉永)は、数学教師の間崎(石原)に男性としての興味を抱き、その好奇心と情熱をぶつける。しかし間崎は同僚の橋本(浅丘)に好意を抱いている。ある日恵子が妊娠したとの噂が流れたことから、3人の関係は微妙なバランスを崩していく。父親不在で、女子校に通う恵子が、思春期特有の感情である異性への興味に目覚め、そのため周囲の大人たちは彼女に振り回されるのだが、恵子を演じるのが吉永小百合では、そんなキュートなわがままぶりも歓迎されるというもの。この作品での裕次郎は、終始吉永の演技を「受ける」立場にあり、浅丘の英語教師に対しても受動的に対応する役どころであるにも関わらず、二枚目は二枚目。女子高生たちの人気投票で首位を獲得する、若く明朗な教師を伸び伸びと演じている。橋本の若ハゲの叔父に扮した小沢昭一が、絶妙な個性で画面をさらう。(映画アナリスト:斉藤守彦)なお能代市出身の大坂志郎も出演しており、なつかしい。
14:10〜15:49(90分) 青い山脈
ある地方の町で、女学生の寺沢新子(吉永小百合)は大助(浜田光夫)と交際を始めるが、そんな新子の元にラブレターが届けられ、それはいつしか町全体を揺るがす大騒動にまで発展してしまう・・・これまで幾度とな映画化されてきた石坂洋次郎の同名小説を、当時の日活青春映画のスタッフ・キャストで映画化。監督はリメイクものに定評ある西河克己で、脚本を1949年版『青い山脈』(これが初の映画化作品)を担当した井手敏郎が手がけているのも興味深い。当時の日活ならではの明朗快活な叙情性は、この素材にぴったり合っていたようで、プログラム・ピクチュアとして及第点であること以上に、観ている側も数十年前の青春群像をむしろ新鮮な趣で微笑ましく見つめ続けることができるのが、何よりもうれしい。(映画文筆業:増當竜也)
能代市立能代図書館
【開催日時】
2023年7月30日(日)
【入場料】
無料
【住所】
〒016-0842
秋田県能代市追分町4-26
能代市立能代図書館 上映内容
11:00〜12:40(100分) ママの巻〜ムーミンママの庭
最新のデジタル技術と新しい吹替えで鮮やかによみがえったムーミンの人形アニメーションシリーズ。ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンによる監修のもとでポーランドのスタジオが1978年から82年にかけて制作。笑いあり、冒険あり、ちょっぴりせつないハートウォーミングなストーリーありのこどもから大人まで楽しめる全50話。吹き替えは、俳優の松たか子さんと段田安則さんが担当。2人が演じわける多彩なキャラクターたちも見どころです。
11:00〜12:40(100分) 未知との遭遇
スティーブン・スピルバーグ監督が人類と異星人の接触を描き世界的ヒットを記録したSFドラマ。メキシコの砂漠で、第2次世界大戦中に消息を絶った戦闘機が当時と変わらぬ姿のまま発見された。一方、アメリカのインディアナ州では大規模な停電が発生。復旧作業に向かっていた電気技師ロイは、発光する謎の飛行物体と遭遇する。それ以来、何かに取り憑かれたようにその正体について調べ始めたロイは、やがてワイオミング州のデビルズタワーという山にたどり着く。
お問い合わせ
【能代おもしろ映画祭り実行委員会(川添)】
080-4131-3634